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多様であることが大切。- Hotaru Ueno – 上野蛍氏。

多様であることが大切。- Hotaru Ueno –  上野蛍氏。

富山市議会議員
上野蛍(うえのほたる)さん。
▼プロフィール
富山市生まれ、32歳。富山高校卒業、日本大学理工学部中退。介護施設で事務職員として勤務する中、2016年富山市議選補欠選挙に出馬し、当選。5歳と3歳の子どもたちのママでもあり、子育てと議員活動に奮闘中。

 

全国ニュースになるほどに世間を騒がせた、富山市の政務活動費不正受給問題は、ふつうのママである私が、大きな決断をするきっかけになりました。

 

続々と出てくる問題は、議員自身の責任は重いが自分たち投票者にも責任がある、何とかしなくてはならないと。よくわからないからとか、興味がないからと任せきりにしてはいけないと強く感じたのです。富山市民一人一人が町で起きていることに目を向け、どのようにしていくのがよいか考え、みんなで町づくりに参加していかなければいけません。考えているだけ、諦めて受け入れているだけでは何も変わらないので、やってみようと決断し、周囲の大きな励ましと協力に支えられ、出馬から当選へと、まず第一歩を踏み出すことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

活動を始めてようやく知り得た町の課題も多く、やりたいことはたくさんあります。ママである自分は、「子どもたちのために、その先の未来の世代のために、富山市を明るい町にしたい。」と願っての出馬でしたが、多様な世代の課題を解決していくには、多様な代表者が集まることでさまざまなアイデアや解決策が期待できるでしょう。

 

私は多様であることが大切だと思っています。町には世代の異なる人々が暮らし、課題も異なりますが、それぞれの立場から意見を自由に発言し、実現できる社会・仕組みが必要です。そうして、政治に興味を持ち、町づくりに参加してくれる人も増えてほしいと思います。3月議会からは、インターネット中継が始まりました。「開かれた議会に向けて」の請願が一部可決され、今後、インターネットで議員個人の賛否が公開され、透明であることはもちろん、多様性であることが社会に広がっていくと期待しています。

 

20~30代の若い世代、ママ代表として、どの家庭の子ものびのびと成長していけるよう、子どもたちを取り巻く環境整備に力を尽くしたいと考えています。地域のみんなで子どもたちを育む、それは同時に子育てする人たちへの福祉が整うことであり、少子化対策の大きな楚になると信じています。少子化対策ができれば、地域の活性にもつながります。そして子育て世代以外にもその影響はあるはずです。ママと子どもたちの笑顔が大好きです。いつもみんなが笑っていられるように、富山市を明るい町にしていきたいと思います。

 

▼上野蛍氏 関連リンク

上野蛍公式ホームページ

上野蛍Facebookページ

 

 

~取材を終えて~

小さな体に誠実な瞳で、丁寧に言葉を選んでお話ししてくださる上野さん。取材の合間にお子様の話相手をしたり、ご主人やママ友らへの感謝の気持ちを繰り返しながら、取材に応じてくださいました。たくさんの方々に支えられ、求められての活動を、子育て中の同じママとして応援せずにはいられない気持ちになりました。子どもからお年寄りまで、多様な人々の笑顔であふれる明るい町、富山市の新しい未来が楽しみです。

ライター:Ceica 升方芳美